妖怪リクタ

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大まかだけど古典から天狗を探してみたよ(長文)


天狗

小天狗くん

日本に初めて天狗が登場した本は【日本書紀】(720年頃)です。
都の空に現れた雷のような音をたてて飛ぶ流星を不吉の前兆と受け取った人々に対し、中国から帰国したばかりの僧が流星を『天狗(あまつきつね)だ』と言ったのが始まりといわれています。のちに『天狐』と書かれた本もあるそうで、狗なのか狐なのか…昔はそのあたりも定かではなかったようですね。

○平安時代749年~1192年
「平安時代中期」この当時は姿なき山の精霊のような、山の怪異を天狗といいました。
・源氏物語
・栄華物語
・宇都保物語

「平安時代末~鎌倉時代初期」そしてこの頃に『山の怪異→鳶の妖怪→山で修行をする修験の山伏』これらのイメージが合わさり、服装は修験者でくちばしや羽のある天狗が生まれました。
仏教の説話が多い【今昔物語集】で、尼に化けて僧と戦ったり、美貌の皇后や町屋の女房に憑りついたりする天狗のお話が出てきます。この頃の天狗は女性に変化や憑依などするようです。男性のみの天狗の世界に尼天狗のお話がでたのはここからなのかしら…。他にも天狗のお話が入っていますが、ほぼ最後は僧に天狗は負けてしまいます。調伏譚というのでしょうか。
・宇治拾遺物語
・古今著聞集
・今昔物語集

○鎌倉時代1192~1333
「鎌倉時代」この時代ではまだ鳥類天狗です。『是害坊絵詞』絵巻では唐の天狗 是害坊が比叡山の僧と法力比べで負け、日本の愛宕山の天狗 日羅坊達に介抱され帰国するお話ですが、みんな鳶天狗の姿をしています。後姿はほんとに鳶! 尾まで付いています。ちょっと可愛いです。
・春日権現験記
・天狗草子
・是害坊絵詞

○南北朝時代?1336~1392
「南北朝時代」戦う天狗達が現れました。【太平記】ではたくさんの天狗が登場します。不遇の天皇・崇徳天皇や高僧たちが魔道に落ち天狗となって甦り、戦が起こったとのこと。生前に高い地位についていた者たちの怨霊が天狗へ変化した時代です。人間界の政治の世界へ乱入です。ちなみに崇徳天皇は金の鳶の姿をしています。
・太平記

○室町時代1336~1573
「室町時代末」元来の妖怪天狗と人が変化した天狗がまざります。「~山の~坊」と呼ばれだしたのがこのあたりだそうです。(あれ?鎌倉時代の「是害坊絵詞」の日羅坊は?)
【源平盛衰記】では後白河法皇と住吉大神との天狗問答があり、そのなかに太郎坊という名前が登場しました。【保元物語】では崇徳天皇が生きながらに天狗になったとあります。【平治物語】では牛若丸が鞍馬山で天狗に兵法を習いました。
・源平盛衰記
・保元物語
・平治物語
・平家物語

○江戸時代1603~1867
鳥類天狗が鳶から烏に変わった時代といわれています。烏天狗の登場です! そして背が高く鼻も高い、山伏の服装で羽が生えている鼻高天狗姿が描かれだしたのもこの頃。狩野元信の鞍馬山大僧正からでは?といわれています。山岳信仰の影響を強く受けた山間の地域では、天狗は神の使いや山の守護神のように崇めたそうです。恐ろしいが守り神のような存在になりました。行方不明になることを「天狗にさらわれた」といわれだしたのもこの頃です。天狗にさらわれたという少年の体験談【仙境異聞】では天狗の住む異界のことなどが詳細に書かれています。
・雨月物語
・天狗経
・仙境異聞

鼻高天狗が現れ、天狗世界も乱世の影響から主従関係が生まれました。『大天狗』鼻高天狗の家来のような位置づけの『小天狗』烏天狗。しかし、古参の天狗の中には鳥類の姿をしている大天狗も。わたくしの大好きな愛宕山太郎坊は最古参であり古来の鳶天狗の姿をしています。飯綱三郎なども鳥類天狗の姿をしていますね。
山ごとの序列化が生まれたのもそのころではないかといわれています。

天狗が登場する古典の本、紹介しているのはまだ一部かと…他にも天狗が生き生きと活躍する本があるのでは、と思うとワクワクしますね。なんとなく読むのにハードルの高い古典ですが、今はビギナーでも読める現代訳の本があるので入り口としてはとてもありがたいです。古典はその時代の人々から見た天狗の様子が描かれていて大変興味深いものばかりです。
あっ、でも、どの時代であっても私の愛宕天狗への愛は揺ぎ無いです ^^*

つたない文章ですが、お付き合いくださりありがとうございました! 天狗大好き!(上記の紹介・由来などは諸説あります)

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