妖怪リクタ

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妖怪38~おさん狐~


妖怪辞典

おさん狐

名称/おさん狐(オサンキツネ)
出身/大分県、他
特徴/しっぽに火をともして通行人をおどかしたり、美しい女性に化けて男をたぶらかしたりした。ときには相手を死に陥れたりもしたという。

いろいろおさん狐について調べてみると各地に生息するんですね。
宮城県、新潟県、大阪府、京都府、岡山県、鳥取県、広島県・・・まだまだありそうです。

たくさんある中で、日本昔ばなしにあった大分県のお話が旅人と狐の良い話でしたので、そのおさん狐をイメージして描いてみました^^
嫉妬深く、ずる賢いなどといわれがちですが、そうではなくただ人と語らうのが好きな古狐です。
「小野瀬の河原棲む美女に化けるのが上手な狐のおさんは、ある日、行商の男に出会います。男はおさんを狐だとわかっていましたが気にすることもなく、おさんも正体がばれても驚くことはありませんでした。行商の男と芸者に化けたおさんは人と狐関係なく酒を酌み交わし一晩中語り明かしました。次の日に男は旅立っていきました。それからもおさんは河原にくる人の打ち明け話を聞いたそうです」(簡略な説明ですみません・・・気になる方はぜひ検索を!)
おさんと男の会話などがちょっと粋な感じでとても良いお話です。日本昔ばなしは子ども向けなのですが、本当のストーリーはもっと大人っぽそうですね。
美しい娘に化けていたところ、男に「ちょっと若すぎないか?」とひやかされ、色気ある芸者に化け直すおさんがとても可愛いらしいです。

人間をだますのが得意な狐と狸はよく比較されますが、どちらも悪戯であったり殺めたりとやっていることは余り変わらないような・・・
しかし、あえて妻帯者・彼女もちをねらうのは狐独特なんじゃないかななんて思うのですがどうでしょうか。
ちなみに狐が妻や恋人がいる男を選ぶのは、痴話喧嘩を好むからだそうです・・・男性の方は気をつけましょうね。

妖怪37〜禰々子〜


妖怪辞典

禰々子

名称/禰々子(ネネコ)
地域/茨城県、群馬県 他
特徴/利根川流域に生息していた河童の女親分。暴れ者で川の堤防を崩し、畑を荒らし、子どもや馬を川へ引きずり込んでは溺死させていた。住み着いた流域は災いが起こるといわれている。

禰々子は河童界では名をはせた大親分だったそうですね。関東の河童を統括しているのだとか!真偽はさだかではありませんが、もしそうだとすると女親分なんてカッコイイですね。
「野郎共!あたいについてきな!」と子分をひきつれて村襲いそうです。なかなかの悪ですね・・・(←注:陸太妄想)

人間に恐れられていた暴れん坊禰々子も、ついには捕らえられて懲らしめられてしました。腕を切られたなんていうお話も。(腕は利根町にある民家にまつられていましたが今はないそうです)許しを得る代わりに妙薬をさずけたともいわれていますが、河童にはよくあるお話ですね。
それ以来、悪戯をすることはなくなったそうです。

日本昔ばなしでは禰々子親分引退話がありますよ。悪戯ばかりして村人を困らせていた禰々子は利根町にある加納家の若旦那のしかけた罠にひっかかり、頭の皿を割られ能力を失いました。禰々子は親分を引退し、命を助けてくれた加納家へ住み着き一生働いたとのこと。
河童としての能力で右にでるものもいない程の強者だった禰々子は、はじめて若旦那に負けて惚れてしまったのでは・・・なんて思ってしまうお話でした。

妖怪36〜三吉鬼〜


妖怪辞典

三吉鬼

名称/三吉鬼(サンキチオニ)
地域/秋田県、東北地方
特徴/大酒飲みで人里に降りてきては酒を大量に飲み、金を払わずに帰っていく。それを咎めず黙っておくと、次の日には飲み代の10倍程の大量の薪が戸口に置かれている。
また、人間が一人では運べないような大きな物や重たい物を運んでほしい時は、酒を御供えして三吉鬼に願掛けをすると次の日にはすべて運んでおいてくれる。

三吉鬼は力持ちで、かなりお酒が大好きのようですね。
たくさんのお酒(酒樽?)を用意してお願いすると、重い荷物を運んでくれるというのは嬉しいです。頼もしい〜!(『むかしばなし 只野真葛著』より)
悪さをせず、人の役にも立ち、お礼もきちんと出来る三吉鬼は山里に棲む人たちからは慕われていそうですね。
しかし、飲み代を咎めると仇をなすそうなので、気をつけないと・・・
そこは鬼だけにどんなことをされるのか、とても恐そうです。

秋田県の太平山には三吉様という鬼神が祀られているそうです。
その信仰から三吉鬼がうまれたという説があるのだとか。
神様が山からお酒を飲みに遊びに来ていたのでしょうか。人間と身近な神様って良いですね。

妖怪35〜長壁姫〜


妖怪辞典

長壁

名称/長壁姫・小刑部姫・刑部姫(オサカベヒメ)
地域/兵庫県
特徴/姫路城の天守櫓の上層に隠れ住む。人に会うことを嫌い、年に一度だけ城主と会う。城の運命を語るともいわれている。

長壁姫はいろいろな書物で書かれていますね!
「その姿は老婆のようで城内では八天堂と呼ばれていた(甲子夜話)」「緋の袴と十二単を着た神々しいほどの気高さを感じさせる女性で、書物を読みふけっていた(老媼茶話)」。
他には鳥山石燕「今昔画図続百鬼」、「諸国百物語」、「耳袋」、「西鶴諸国話」等々。
正体は、光仁天皇の皇后とその息子との不義の子ども、または伏見天皇の愛人の霊、年老いた狐、蛇神(姫路から備前にかけて蛇のことをサカフということから)・・・とバラエティにとんでいます。
姿も正体も、はたまた名前さえも本により違っている部分もありますが、天守閣に籠もり人が入ることを拒み、城主も極々たまにしか会えないというころに惹かれますね。謎多き女性にいろいろなイメージが膨らむ訳です。
個人的には泉鏡花の「天守物語」が大好きです。恐ろしくも美しい幻想的な物語が素敵っ!^^

猪苗代城(今は城跡だけ残す)の亀姫とは姉妹なのだとか。長壁姫は姉、亀姫は妹です。
姫路城は45年ぶりの大修理中なので、きっと長壁姫は妹の亀姫とどこか遊びに行っているに違いない。人嫌いなので「久しぶりに姉妹で観光地めぐり!」とはいかなさそうですが・・・

妖怪34〜橋姫〜


妖怪辞典

橋姫

名称/橋姫(ハシヒメ)
地域/京都府
特徴/某公卿の娘が別れた夫とその新しい妻を恨み、貴船神社に7日間籠もる。熱心に自分を鬼にしてくれと願う娘を見かねた貴船の神は「宇治川に21日浸かれば鬼になれる」と伝える。神託を授かった娘は、頭に鉄輪をつけそこに3本の松を燃やし、髪は5つに束ね角のように模し、ただ一心に川に浸かった。そして21日目、生きながらにして鬼と化した姫は、別れた夫と妻、その一族を次々に惨殺していく。(宇治の橋姫説)

復讐を終えた橋姫は、その後一条戻橋で渡辺綱に会い襲ったところ腕を切られ(その時使用した刀が「鬼切」と名がつけられたのだとか!)その腕を陰陽師 安倍清明が封印したといわれています。
能「鉄輪」では橋姫の呪いを恐れた夫婦が安倍清明に相談をし、橋姫は復讐できぬまま撃退されました。
ちなみに、橋姫の貴船参拝、宇治川での姿が元に「丑の刻参り」がうまれたそうです。

宇治橋の側には橋姫神社がありますが、元々は橋姫とは関係のない神様が祀られていたそうです。同一視されだしたころから、神社の名前は「橋姫神社」に変わりました。悪縁切りの御利益があるそうです・・・

橋姫は宇治以外にも長柄や瀬田橋などがあり、伝承や物語も多く残されています。
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